石川順一のお気に入りの歌一覧
ももンが
もはや詩を 人は忘れてゆくばかり空もその色失う世紀
5
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とはと
打ち痣を冷やす水捨て桶になり片す金槌小屋の入り口
4
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サヤ
焦らずにゆっくりいこう迷路には必ず出口があるはずだから
10
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とはと
月衣替えに勤しむ畳間に爪を立てずに妻を語らう
4
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滝川昌之
帰宅してテキパキ家事をトリアージ 不平言わせぬ主婦はさすがだ
20
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内藤芽亞
満月を 愛でる者らに 物申し 我らも見ろと またたく星ら
5
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へし切
老いぬればしづかなる日を望みとし愁へなき日を楽しみとする
24
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有栖川芋子
車いす押して近所を一廻り秋櫻搖れし道の片隅
9
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千野鶴子
あの家はもう帰るとこじゃないのだと「実家に行く」と打ちつつ気付き
7
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コタロー
燃えるよな太陽浴びて農夫らは黄金の稻を刈つてゐるなり
10
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夕夏
でじたるのがそうせんめいのこりたりやぬしふざいにいずれはかなし
5
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コタロー
秋の雲流れるやうに茜色鳥は羽ばたき家路へいそぐ
8
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夕夏
ひづけみてあらためてみるはやにねんしんぽないんだこうしんもなく
4
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弦音
恋の歌遠い昔を思い出す酸いも苦いも幸せと知る
5
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コタロー
穴を出るによろによろ動くこの蛇はによろによろ動き穴に戻りぬ
8
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コタロー
夕闇をランダムに翔ぶ蝙蝠のベクトルの先何處へ向かふか
8
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横井 信
噛みしめる 問われることの 嬉しさを 杖突き帰る 夕暮れの町
16
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夢士
民は皆こころ優しき人なれど頭となりて心置き去る
11
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夢士
古稀なりて古稀を逆手に古稀を売り古稀に見えずと古稀忘らるる
13
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夢士
窓下の虫の音チリりと夜の更けて一人寝の床夜風流るる
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