詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
夏の夜は はや明け初めて 朝霧を吸ふ羊歯青く 冷やかに揺る
22
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詠み人知らず
室外機とコンクリートが 熱ブーストかける季節の はじまりはじまり
10
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詠み人知らず
終日 風鈴乱打の強風に 泳ぐ簾が網戸叩きぬ
15
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詠み人知らず
ひとつずつ呑みこむやうに唇寄せて 肌の黒子たどるサキュバス
10
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横井 信
強く吹く風に流れる雲を見て徒然歩く薄暮れの道
11
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KEN
吾妻峰の鵯花の毒蜜を旅の糧とし海渡る蝶
15
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石川順一
眠り込む姉は起こせぬテレビ消すテレビの裏にボタンがあった
14
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へし切
退き陣のはやる心を鎮めては動かざること山の如くに
13
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千映
絵日記は三日ため込み描く癖不得意の絵に文字はさらさら
10
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千映
醤油屋のもろみの袋洗われて小川の色が濁って悲し
11
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葱りんと
パソコンを 買い換えてみれば サクサクと 美味しいパイ皮 歯ごたえもよく
10
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新座の迷い人
猫さんへ メール嬉しく 拝読し 返事終わらぬ 睡魔に負けて
6
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コタロー
青嵐トタンをバンバン叩きつつ遊びに飽きて彼方へ消ゆる
6
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滝川昌之
早過ぎる梅雨明け嘆く紫陽花はジョーロの水に雨を偲んで
21
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煩悩
夢の中で七色の突っ立ったまんまの虹をグラスに注ぐ水曜日
8
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横井 信
雲厚く暑さに溶ける朝の道 気持ち引き締め歩き続ける
9
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秋日好
夢を持ち池へ向かうが幸せと思いこんだら思わせられたら
14
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秋日好
あそこまで洞察していた薬屋も目前の香に迷う御山よ
11
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KEN
墨の雲透かす明かりで綴る文望月の露取る筆濡らし
17
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詠み人知らず
童女の舌に刻みし 姫桃の夢の味 また遭はるるものかわ
8
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