詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
風呂蓋をとる激しさに鐘が鳴る柱時計の正確さかな
14
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秋日好
がん抱う友の車のラジオから助手席に沁むレットイットビー
20
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秋日好
オスモーシスたったひとつの現象が君を困らせ私を揺さぶる
18
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月虹
思い出の中で優しく生きているばぁばに恋の花を一輪
31
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夢士
大陸に在りし力の勢力図人も自然も押し返されむ
15
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あゆか
スーパーのキュウリと比べ水っぽいうちのきゅうりは四十センチ
14
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灰色猫
糸電話ぴんと繋げて大切な言の葉たちを糸に託して
24
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石川順一
種をまく準備は出来た錆び付いた鞘の中には命の鼓動
15
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石川順一
長い夜眠られぬ夜を過ごしけり闇を切り裂く夜明け前かな
20
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へし切
己が身に反ると知らず愚かにも人は自然を壊して止まぬ
24
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滝川昌之
訃報受け涙の堰は止めてある 家族に最後の様子聴くまで
23
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滝川昌之
男気で三日通えば学生の大盛はタダ問答無用
23
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滝川昌之
せっかちで払う前からつりを出す 客が合わせて札選び出す
27
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吉野 鮎
蒼穹に金の滿月靜もりて櫻樹の末に溢るるひかり
14
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吉野 鮎
西空に夏大三角は低くあり季の移ろひは巡りはやめて
17
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inosann
老いる義母受けとめながら介護する妻の強まる口調が気になる
24
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滝川昌之
愉しげに朝のちぎれた雲の中 紛れ込んでは消え残る月
27
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まあさ
いちはやく 枝を離れた 暖色の 落ち葉がカサコソ 秘密の相談
25
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へし切
花の香に君の匂いを思い出すアスタリスクの降り積む秋に
31
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吉野 鮎
雨あがる朝を鶺鴒小鳴きして憂きことどもをしばし忘れむ
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