詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
横井 信
朝方の雪は静かに消えてゆき窓の外へと白い息吐く
8
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うすべに
寒空に煮物のかおり ただいまと扉を押せば ほっとした顔
20
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へし切
忙しなく過ごす晦日暮れかかる風も冷たきこの師走かな
16
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滝川昌之
リズムよく庭師の剪定鋏(はさみ)が丸めれば松の枝先 迎春となる
23
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滝川昌之
進物の線香は着く頃だろう無念の友の鈴に寄り添え
18
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灰色猫
お餅買いみかん箱買い数の子もお節だけなし忌中の正月
21
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灰色猫
清らかに星ふりそそぐ聖なる夜わたしもあなたもひとりではない
21
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横井 信
雪を呼ぶ冷たい風がひと休みビルの狭間に花びらを敷く
11
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へし切
からころと からころからころ 下駄の音 草津は湯の町 こころも弾む
14
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灰色猫
キャンドルの優しい炎ゆらめいて聖なる祈りは消されずにある
18
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コタロー
切なさがビーズの曲に溢れてるいつかのメリークリスマス聽く
6
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横井 信
葉を落とし枝は空へとしなやかに雨に濡れつつ春待ち伸びる
12
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幸子
元旦が賞味期限の納豆が初日のごとくスーパーに光る
15
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コタロー
寒月が雲に覆はれ見えねどもいづれ現る光待ちけり
10
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コタロー
大掃除遲々と進まぬ部屋の中ナマケモノとは我のことなり
7
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夢士
冬ぬくし野辺に咲く花春の花なれど冷たき米研ぎの水
20
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夢士
六廻り猪突猛進つかれ果てこの先続く道をゆるりと
9
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聴雨
久方の雨を聞きつつみづぐきの音かさねゐる冬の至る日
16
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聴雨
あしもとの愛犬の他にけさ出会う白菜の穴のちいさき命
8
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聴雨
柚子の湯に沈みて数ふ残り日をにじめる窓の月を眺めつ
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