煩悩のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
芽の出ない朝顔の種 種だった記憶を消して土へお帰り
24
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へし切
居並んで頭を垂れてお詫びする上辺ばかりの言葉が虚しい
19
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滝川昌之
週末のバカンス組と同様に焼けてる俺の野良仕事痕
23
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へし切
その漢 片手に算盤 事あれば 腕に覚えありとや 風の剣
15
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へし切
偲ぶれば恋しみ妹を面影に夢の直路を行き通ふかな
22
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滝川昌之
梅雨前の波打ち際でくるぶしにかかるくらいの恋を偲べば
26
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石川順一
鳩六羽いつの間にやら七羽居る公園の土を啄んで居る
10
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石川順一
撮影は光学的な事実ゆゑ直ぐに伝はり夕暮れを切る
15
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滝川昌之
水田の警邏を担うカルガモ隊二羽一組の害虫捜査
27
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へし切
世の中にキレる孤老が増えている あぶない あぶない 吾が身を思ふ
18
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石川順一
公園を過ぎればキャバレー階段に菓子食うおじさん流れ者かな
11
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石川順一
ぎりぎりで思ひだすのはこりごりと余裕を持つてやらうと思ふ
18
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滝川昌之
鶯は上手くなったと惜別の独唱に乗り薫風が逝く
25
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へし切
六月の空は曇れどさわやかに衣かへたり夏は来にけり
22
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石川順一
実を全部鳥が食べたか何もない葉に残る糞は別の植物
13
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石川順一
トーストはブルーベリーとマーガリンシシャモ四匹昼餉に並ぶ
12
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滝川昌之
近くまで来ているはずと見上げれば最前線に六月の雲
20
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へし切
世の中にすまじきものは宮仕え記憶も記録もこころの外に
18
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石川順一
朝食にトースト昼餉の冷や麦で夕餉の焼肉食べる一日
8
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石川順一
芋虫が地上でアリに食べられる私は甘き洋菓子食べる
15
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