御宿川蝉のお気に入りの歌一覧
飛和
苔庭の緑がひかる理由はね 宇宙がちょっぴり混ざっているから
8
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飛和
雲間から光差し込む宗教画 誰が人生もそのやうにあれ
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飛和
自分へのご襃美ひとつ選ぶなら琵琶湖疏水の貝殼がいい
6
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飛和
下描きは上手くいっても彩色ははみ出し滲むそれでも止めない
4
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飛和
行き場ない雨が独りの部屋に降る「ごめんなさい」を噛みしめたまま
8
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しきしま
おぼろ月競ふ桜は未だしや光侘しくつぼみ暖む
5
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猫谷しゅう
たましいを吹き込むように画家は絵の瞳にひかり一粒のせた
7
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滝川昌之
海鳥に過ぎた厳しさ癒しつつ桜貝など寄す春の海
11
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高松 蓮
下手くそな 大道具ばりに 真っ青な 空に 巨大な綿雲 ふわり
5
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望月薫
黄緑の鎧を脱いで朝陽へと白い翼を開く木蓮
9
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しきしま
防人に父立つ子らの涙川かく美しくまた辛きとは
5
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横井 信
昇りくる朝のひかりに背を伸ばし踵を鳴らす春の玄関
10
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アガサ
行きずりの情け取り持つうたの輪に むごい世情をしばし忘れむ
6
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横井 信
朝靄の春の田んぼの畦道をしずかに走る古い自転車
7
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滝川昌之
講堂の最後の列へ並び行く君の背中は凛としている
15
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へし切
千年の願いは 人の平らかに 奈良の古刹に灯す篝火
10
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茂作
佛の座咲ゐた紫色小さくて 摘むを躊躇ふ春の畑道
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KEN
鶫蹈む 音の幽けき 枯れ野かも 春日溜りに 旅の支度の
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ななかまど
西空の色濃く染めし夕焼けの遠き思い出クレパスの朱
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茂作
春の陽に香のまさりける梅の花 主を呼びて初音促せ
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