聴雨のお気に入りの歌一覧
幸子
丈高くなりてどうするハルシオン巨木の森は黙し語らず
22
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林林
解け残る日蔭の雪のほのあかりどうしたのってたずねてくれる
31
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林林
一番に言いたいことだけ言えなくて回し車のハムスター見る
31
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林林
一周忌 終えて夕餉の買い物の途中花屋のベンチを立てず
32
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林林
「明日はね愛しい人に会えるんだ」窓辺に育つ長葱に云う
35
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林林
「ああ、もっと一緒にお料理したかった」 亡き母の声 夕日の厨
35
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林林
紫陽花が淡くやさしくひらくから空は涙を隠さないのね
38
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林林
作業着にアイロンかけて安全を祈る窓辺に梅の花咲く
41
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ひよこ豆
ふわふわの薄オレンジの海のよう夕日と雲の織り成す刹那
19
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ひよこ豆
夕まぐれバックミラーの空模様もっと見たくて遠まわりする
33
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滝川昌之
空蝉となって静かな子の部屋で二十余年の子育て偲ぶ
30
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恣翁
散りて後 漣に 身を委せたる蓮の花弁 一片二片
23
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ななかまど
クレヨンの箱に残りし夏休み緑と青が短くなりぬ
14
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滝川昌之
雲の影 虫取り網の邪魔をして青田かすめるトンボを隠す
21
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横井 信
杖をつきゆっくり歩く宵の道秋を孕んだ暖かな風
12
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千映
虫取りの網と籠ある物置に孫の預かり出番なきまま
13
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千映
母の介護日増しに敬語増えてくる「すいませんね」がなぜか寂しい
96
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恣翁
物寂ぶる 北向きの部屋の窓の下 断腸花にし 主偲はゆ
20
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横井 信
単線の線路を超えて暗闇へ踏み入り見れば星のまたたく
13
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へし切
打てば鳴る打たねば鳴らぬ鐘の音の人もこころに打つものなくば
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