煩悩のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
しわ深き祖母の手が知るあんばいに干された梅はその実ゆだねる
19
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へし切
かきくらし雨の降りたる吾が身かなこころの空の晴るるものかは
19
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滝川昌之
歩道にて駐車違反の蝸牛レッカー移動で紫陽花の葉へ
21
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滝川昌之
重たげな一輪挿しが気の毒とちょっとブルーに傾ぐ紫陽花
16
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灰色猫
ふわふわの甘い想いを召し上がれあたしの恋の白い爆弾
17
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滝川昌之
除湿器に溜まった水が六月の部屋干したちを抜け殻にする
17
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へし切
12日 語呂を合わせて「豆腐の日」 商魂 逞し ひとの営み
15
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滝川昌之
雨に伏す双葉を過ぎたヒマワリへさあ起き上がれと雲間の日差し
18
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へし切
たんぽぽも綿毛になれば 花を終ふ そろそろ思ふ 免許返上
17
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へし切
足る 足りぬ 民は知らぬと思うてか 年金不足 老後の不安
14
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へし切
老いゆけば露の命の愛しかり時雨にぬるる庭のあぢさゐ
16
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滝川昌之
惑わせる遊女のような色艶でカサブランカは夜に香る百合
19
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滝川昌之
鯵干物みそ汁温く休日の妻の朝餉に吾足るを知る
18
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灰色猫
赤色の傘につるされ梅雨空にくるくる踊るてるてる坊主
24
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滝川昌之
地に向けて静かに開き弧を描く傘の所作さえ美しい女(ひと)
17
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滝川昌之
ビジネスの過度にならないストレスは達成感へのスパイスですね
17
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灰色猫
滝の音に聞こゆるほどのひぐらしの歌ぞ恋しき梅雨の便りや
26
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へし切
栗の花 落ちて知らるる入梅かな 眺めの空の晴るるものかは
19
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滝川昌之
べっぴんの嫁は金星(きんぼし)二人して長く寄り添い輝きを増せ
16
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へし切
美しく 花は姿にあるように 人は覚悟にこころ映えなり
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