詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
大野 冨士子
酒たばこ女とくれば次は株 窮迫すれば 松の枝あり
63
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千映
君飲んだビールのプルタブ一個だけキーホルダーにしている秘密
12
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林林
お盆でも急患受付あるはずで保健所かシャープ7119
19
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石川順一
サルモネラ腸内細菌腸チフスグラム陰性人に感染
13
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大野 冨士子
濃密な大気が成した瀬戸の凪 じっとしている 生きものの知恵
116
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へし切
吾がうちになほ恋しきとひとり言つ君しあればと思ふこの頃
27
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inosann
義足の子足の機能は戻っても家族は戻らぬシリア難民
22
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滝川昌之
長男の最後の学費を振り込んで「親の責任」肩から降ろす
25
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秋日好
蝉よりも儚きひとの浮世ならひとつの季節心して踏め
20
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石川順一
青柿が二つも落ちて庭の土砂漠の様な所に蜥蜴
15
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石川順一
蜥蜴居て木陰に逃げるそのうちに物に隠れる写真に撮れず
10
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中野美雄
母の庭の 槿 朝あさ咲きにしを 今朝は少なになりにけらしな
8
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秋日好
アルデバラン九夜ほのか灯り出で終いの旅の往路友かな
14
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秋日好
横断の時だけ夫は手を伸ばす 恋人繋ぎ、これは譲れぬ
18
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秋日好
陰暦はこの地のためにあるらしい夜寒雨降り白き風吹く
16
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灰色猫
この夏が最後の夏であって良いわたしはわたしの夏を歩いた
21
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灰色猫
先立った君に会うため暗黒の赤き彼岸の毒を味わう
12
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灰色猫
八月のテントの国でかわされるつぶらな会話は国家機密で
17
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灰色猫
仕組まれた孤独に落ちて苛まれ死には至らぬ気分はどうだい
15
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灰色猫
この机わたしのものよ教室に居場所があるの学んでゆけるの
14
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