詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
横井 信
星刻む季の流れに人もまた月を見上げてその身を削る
13
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コタロー
草花にすれすれなりしビーグルの鼻は嗅ぎたる今朝の匂ひを
7
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コタロー
參道に野佛ありし向かひ合ふ赤青二色頭巾を被り
7
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へし切
生業の誇りも理念も地に落ちて誰がためにあるこの国の企業
16
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灰色猫
おらが村コンビニすらもありゃすねえ嫁っ子なんて来るわげねいさ
15
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灰色猫
姑と嫁がもめてるキッチンで尖りながらも花咲くサボテン
21
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灰色猫
如月の冷たき雨が肌つたふ我がともしびを鎮むる如く
21
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うすべに
梅の花 昔の恋もなつかしく 闇に隠れてほのかに薫る
16
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うすべに
静けさに玉水ひびく雪月夜 霞めば春の足音と聞く
16
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横井 信
上弦の月は西へと帰りゆく寒さをこらえゆっくり歩く
12
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夕夏
つきあかりとおまわりしてあるきたいあなたのかげがつかずはなれず
24
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夕夏
かんじではつたえようなきこころうちおくることばにほんとのきもち
5
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夢士
逝きし友偲びて交わす雪見酒残る我らの再会を約す
16
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夢士
教室に行かねばスマホ使えない電話会社のコマーシャル見ゆ
14
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灰色猫
お互いの心に刺したこの氷やさしく溶けてゆきますように
20
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灰色猫
白黒のノートのなかの落書きが大人になって虹色となる
20
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灰色猫
薄雲の仄かな月に照らされて夜を導く羊飼いの杖
18
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コタロー
寒きより外にも出がたしうらうろと頭巡らせ手に物つかず
3
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コタロー
人に馴れ吠えて喜ぶ飼犬を撫でれば主人戸を開け睨む
6
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コタロー
寒風に耐へて搖れたる水仙花春まで待たず敢へて苦しむ
4
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