詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
線香の 微かに匂へる仏壇に 新たに祀る 白木の位牌
26
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コタロー
青空の青を仰ぎて動かざる蝉の屍最期のかたち
10
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詠み人知らず
つまずいたそれはわずかな突起物黄色い点字ブロックでした
5
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みなま
私だけ気がつく歌を歌ってよ夢の続きの約束みたいに
11
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KEN
消え殘る月の白露しのぶ路の山菅に落ち裾濡らす今朝
18
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煩悩
特大のやかんの水を浴びせられ命を拾う夏のラガーマン
12
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恣翁
油蝉 炒らるがに鳴き 日覆ひの外まで 声ぞ迫りて来なる
15
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可不可
今さらに呼びとめた事くやまれて 命たち斬る刃こぼれの痕
11
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可不可
一粒だけピンポイントに照らされて 闇の真中うかぶ鬼灯
12
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秋日好
十五分歩けない背の病名も不明で再度血液検査
13
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詠み人知らず
ツユクサの青花使ひ下絵描く京友禅の和柄の精緻さ
17
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詠み人知らず
友なりと群れてその実密めきて悪口ぞ吐く輩は躱す
11
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詠み人知らず
その昔おばあちゃんちで飼っていた雑種のシロは白くなかった
8
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灰色猫
君のその笑顔を見たら照れるから深くかぶった麦わら帽子
44
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葱りんと
目を隠す 目深にかぶって 真実も 見栄・嘘・意地も 誰が見せるか
5
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詠み人知らず
アタシからウチへとかわりワシとなる酒の席での事務員田村
11
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詠み人知らず
泥のごと布団に重く沈む身に まだ文月とふ倦むべき現
16
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詠み人知らず
碧瑠璃の海面を跳べば 半円に張る鰭の紅絹 透けて輝く
12
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詠み人知らず
青の吾がいつも持ってる元気玉 ちぎって投げるよ 受け取れオルズ
14
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秋日好
病室にエアコンのない病院で熱中症は感染していく
14
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