詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
完全に黄葉して居る藤の木は下に椅子ある憩いの場なり
14
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恣翁
舳へと 止まぬ秋風の作用受け 振る竿背き 衣打つなり
19
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千野鶴子
何もかも嫌だと夜空に吠えてみて月と目が合い気まずく笑う
9
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月虹
弾け飛ぶようなラテンの熱量を蓄えたまま帰る汽車道
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藍子
窓辺に立ちそっと覗いた校庭の白球目で追う音楽教室
9
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横井 信
また明日、冷たい風にさらされて 電車に向かう 足取りはやく
8
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横井 信
暖かな 日差しを浴びて 今日もまた 本を片手に 行く同じ道
12
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千映
食事よりテレビに興味ある母で汁物冷めると吾のお小言
8
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千映
君でなきゃ「やっぱりだめ」と言いなさい自信がなけりゃ傍に行かない
7
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千映
離婚して野宿もしたと過去話すマンション暮らし寂しくないか
7
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石川順一
手袋が落ちて内部が濡れて来る臭みを持ちぬ乾かさねばと
12
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千映
遣水に蛍が舞った今はもう干上り紅き葉で塞がれる
9
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夢士
初冬やもみじ織りなす鎌倉へ古稀を祝いし友垣集う
15
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タイム
福島を忘れないでとことさらに願われて我語り部となる
9
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横井 信
差し込んだ 冬の日差しに 照らされて 犬を連れゆく 人 鮮やかに
12
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灰色猫
苦しくて優しい嘘に溺れたの電子の海にひとりぼっちで
20
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灰色猫
ほかほかのごはんを食べてごはん食むごはんはごはんはごはんのおかず
13
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灰色猫
なにもかも終わりにしたいと願う夜は君が愛した詩集を眠る
15
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灰色猫
幾万の夜を灯した人類の炎ゆらめくあなたの瞳
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灰色猫
言えないよこのアネモネがあなたでも手折り殺めてしまいたい事
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