佐々一竹のお気に入りの歌一覧
螢子
どくだみの白き十字に魅せられし隠れファンなど見つけし幸せ
4
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都季
廃墟にも夏の影濃く足元でいつかの光が音高く散る
3
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志慧
見上げればいつも空割る電線に覆われているような安らぎ
9
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たんぽぽすずめ。
よろめいた人を支えた優しさは宇宙を巡り おそらく戻る
32
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虹雲
告げざりし言葉はすでに風化せりカンパリソーダ泡湧きやまず
2
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詠み人知らず
髪上げて珊瑚のかんざし刺せば雨 撫子柄の袖も濡れ待つ
13
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ふみまろ
泣けとばかり眼鏡を濡らすおでん屋の湯気もろともに一日を呑む
4
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うにうに
にんげんのいきしにをとえはたえして鍾乳石はゆっくりのびる
10
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粕春大君
待つ人のこぬかの雨のけぶるれば沖つ舟影島隠れゆく
14
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詠み人知らず
おきざりにした約束を思い出す夏日ひきさかれてゆく驟雨
6
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詠み人知らず
緑燃え京都の夏の川床で鮎を食べれば想う貴方を
7
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四季野 遊
露果ててにわかに暑き陽の下に君待つ場所に日傘開きて
3
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たんぽぽすずめ。
水彩で旬の鰹を友に描く葉書のような 歌で宜しい
10
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浅草大将
その名にし人の性負ふ思草燃えてくゆるも止むる方なき
12
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螢子
我が郷の梅雨はいつごろ明けるやらわからぬゆえに梅干せぬまま
4
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向日葵
午前五時十一分の「おはよう」を 君は知らずに朝を迎える
2
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リンダ
奥深く隠したままの悲しみをぶつけた空が激しく泣いた
6
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文月郁葉
迷い子のたましいひとつ携えて明日へとかかる吊り橋わたる
5
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キタハラ
替わりならたくさんいる、とつぶやいてそっと記憶に包帯を巻く
18
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浅草大将
耳なしの山に聞き得ぬくちなしの花を何処にかぐ山やある
14
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