詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
リクシアナ
こんな夜は火を絶やせない氷点下二十度ひかえた星月夜かな
21
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リクシアナ
窓越しの冬のお陽さま追いかけて猫は夢みるマルタの空を
20
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桐生賄
初めての 国家資格は あと九点 足らず合格 出来なかったと
20
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千映
どんと祭老若男女火の傍にかざすは体の弱気ところか
18
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万陽
我が心 映すがごとき 曇天の鼠の雲の 憎々しさよ
14
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藤久崇
峰々の 塞ぐ都は 静けれど 少しみ雪の 通い路もがな
13
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秋日好
雪片がしきりに顔にふりかかる二年近くもご無沙汰でした
17
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秋日好
和音にはならないまでも響きあうラとファのように付かず離れず
20
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秋日好
外国人登録証の発行に月給半分相当払えと
14
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恣翁
我が宿の窓の梅より漏るる月 寒の闌くるを照らしたるかな
21
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詠み人知らず
默々と食べる夫婦の食卓に番茶の湯氣が靜かに搖れる
10
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秋日好
恋文が候文の時代なら私に伴侶は見つかっていない
15
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詠み人知らず
手洗ひの流し方さへ複雜な都會になんか行けぬと云ふ母
14
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まあさ
左手に麻痺を残したまま励む夫への言葉探す週末
27
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詠み人知らず
美しき勁き国であらずとも人を人と思う国であるなら
11
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詠み人知らず
仕事終え歩みもだるし花金の人波を呑むエスカレーター
5
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絮谷新
国滅び文明滅び種の滅びゆくほんの刹那の星の瞬き
25
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inosann
「明日からまた一人ね」と母ぽつり吾の好物持たせてくれつつ
27
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恣翁
タグ付きしスーツケースも そのままに 上げたる線香 匂ひ懐かし
29
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夕夏
ていじゅうのせいかつすててるてんするうばすてやまをかいまみるかな
5
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