都詩のお気に入りの歌一覧
すばる
シャツの予備ボタンの様な存在の契約社員もう九年目
27
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詠み人知らず
君の名があいあい傘に書いてある古いノートに見つけた初恋
22
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みつむし
咲き誇る紅鮮やかに立葵習うて背筋しっかり伸ばす
21
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みなま
燃え尽きし線香花火の残像のフラッシュバックに苦しんでいる
23
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桜井凛香
永遠をつかみそこねた指先にラメをキラキラまぶす七月
2
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詠み人知らず
革靴をきゅきゅきゅと鳴らしお父ちゃん 土曜の午後は帰ってきたね
12
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ふきのとう
両親の遺影に向かい「おやすみ」と言ひて眠れば娘にかえる
42
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ほの香
父が逝く 心電計など見てないで その手を握っていればよかった
83
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羽
利き腕のちがうあなたと手をつなぐ大事なものを持ち寄るように
26
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花音
片戀の君の寫眞を眺めつつ合つてみたいと思ふこの頃
4
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栞
きみと手をつないで街を眺めれば名前も知らない色が広がる
16
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美津村
満月の下を東へのびてゆく夜の飛行雲光帯びたり
18
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すばる
ガレージにしまい込んでた自転車でほんとの空を探しに行こう
31
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すばる
服を変え髪を切っても変わらない鏡の中の私は私
18
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車男
望みなく生きゆく我の余命をば夢断たれたる人に届けよ
26
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車男
何処にも介護無くして生きられず十日のみ啼く蝉を羨しむ
25
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ふきのとう
激しきの雷雨の音に目を覚まし抱きつく幼のあつき体よ
13
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ゐわむら
六〇と九年過ぎける今日の日の雨は未だに癒えぬ涙か
7
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車男
寝返りで谷間の道を転がれる夢より醒めし施設のベッド
8
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車男
光をも呑み込まれいし洞穴は吾と宇宙をつなぐ抜け道
8
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