詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
破れ家に夕月入りて 蜘蛛の網を払ひて垂るる幾筋ぞ照る
18
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恣翁
猟官を諦め 繋がで 蘆花生せる浅瀬に漂ふ 我は釣船
12
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恣翁
空を行く月の音すら聞こゆなり 感覚をのみ研ぎ澄ませれば
27
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恣翁
菱を摘む娘 頭に花飾り 日の暮れぬるに 男待ちけり
13
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恣翁
鱗粉の描く文様 黄に黒く 翅に入れたる隈取りに見ゆ
21
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恣翁
聞くならく 問ひたきことのあらむてふ 日々月見たれば尋ね給はな
13
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恣翁
露なる乳嘴に触るる唇の おどおどしたる感触に酔ふ
15
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恣翁
寒々と 池に落とせる水音の 聞こえて来らむ 夜も更けぬれば
19
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恣翁
雪のごと 白く広ごる沙の上に 降り注ぎたる月 霜に似る
25
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恣翁
白髪の 鏡に映る我が姿 明日より 悲風惨雨に対せむ
20
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恣翁
舫ひたる船の混むがに 建つ家並み 眺むる干場に夜露降り初む
14
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恣翁
秋の日に 松の木末の風戦ぎ 影鮮やかに映す円柱
15
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恣翁
秋空は 過ぎゆく雲に その肌を剥かるがに 青深めたるかも
19
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恣翁
歳月の世を促すに 竹林寺 靄の籠むるを惜しみつつ過ぐ
23
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恣翁
掌に囲ふ小鳥の温もりに 長けゆく秋の 身に染みるかな
28
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恣翁
望郷の涙に 孤帆 天際に滲み 夕靄広がるばかり
25
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恣翁
年老いて 我が深酒を妻愁ひ 友訝しむ 詩句こだはるを
22
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恣翁
身踊らせ 古き書物の行間に 目輝かせる君や紙魚なる
16
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恣翁
藁燻す白き煙の稲田這ひ 霧かと紛ふ 山里の暮れ
23
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恣翁
卒塔婆の乱れ立ちたる塚囲み 鬼ども踏みつ 深き叢
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