祐鈴のお気に入りの歌一覧
恣翁
石垣を伝ひて遊ぶ磯蟹に 「生きたし」と 君独り言ちけり
58
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遠井 海
恐ろしい今を生き抜く術として脳を眠らせぼんやりとする
10
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高見澤マツノ
元気ならそれでよかった 会いたいと期待しすぎた 猫を洗うよ
6
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もなca
子供らの声を遠くに聞きながら静かにひかる九月のプール
14
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高見澤マツノ
誰そ彼と呼ばれる時間染まる空こっちにおいで 心配なんだ
6
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みなま
それはもうなつかしいほど切なくて泣けてくるほど艶やかな空
10
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おおしまゆきこ
くたびれたプリマがパニエを脱ぐようにバサリと落ちる芍薬の花
32
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小鳥遊
猛暑日で 腐蝕してゆく あの夜を 二十センチの 髮で斷ち切る
9
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詠み人知らず
綾鷹と伊右衛門で悩むほどだから 恋の相手は片手で足りる
20
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高見澤マツノ
転んでも誰も見てないそんなときキミは泣かない強くなったね
8
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まあさ
プリンター ガタガタいつもの音立てて吐き出している喪中のハガキ
6
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遠井 海
重篤な事故のニュースの末尾にはフェイスブックの いいね のボタン
19
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遠井 海
敗北を許せぬ五歳のランナーは「マラソン大会出ない!」とごねる
17
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詠み人知らず
お互いに日々少しずつ老いながら 行ってらっしゃい お帰りなさい
171
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詠み人知らず
自分への褒美に「ご」の字つけないで 草木に水を「上げ」ては駄目よ
10
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遠井 海
福豆のくず散る部屋に小鬼らが静かに眠る立春の明け
57
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高見澤マツノ
光る雲ひと時だけの鮮やかさ貫き見てる駅前の塔
5
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詠み人知らず
間違えて自分の歌に拍手したなんとかなんない消したりできない?
3
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片井俊二
木の枝に空蝉として隣り合うだけの孤独な記憶残して
2
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おおしまゆきこ
さみしさを青い小鳥に言付けて波のまにまに放つ呟き
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