桜田 武のお気に入りの歌一覧
横井 信
蝋梅の香りただよう公園で冬に陽射しに枯葉はおどる
11
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灰色猫
豚ばらをくつくつ煮込み大根に染みし味はひ父の味かな
12
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灰色猫
風もなくひとり迷路に傷つけど今は背中の羽根を癒さむ
11
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灰色猫
黄昏のジャングルジムの天辺でいちばん星を奪ひとりしぞ
12
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ななかまど
雪割りて春を告げくる福寿草色なき冬の命いとしく
16
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滝川昌之
「今年こそ」を「コロナ後」に変え様子見の「会おう」を告げる友の賀状よ
16
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横井 信
ふるさとの山はゆっくり遠ざかる夕陽の中に静かに消える
11
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Chico
朝には みそひともじをはみだしてゐる字余りが 翼ひろげて
11
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ななかまど
柔らかな起伏をみせる雪原に穏やかなれとひかり弥栄
10
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ななかまど
酒びたし一削ぎ一削ぎ食む夜は倹しい時がわれに寄り添う
11
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ながさき
松の樹も 笹の緑も とこしえに 梅の花咲く 季節は巡る
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滝川昌之
暗き世のピリオドとなれ望月よ願い凍てつく大晦日朝
20
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滝川昌之
産まれたての仔馬のごとくおぼつかぬ襷つないで崩れる脚は
20
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横井 信
吹き荒れる雪雲はこぶ風の音 僕も押されて急ぐ年の瀬
9
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横井 信
新年の朝陽を浴びて詣で行くこころをあらう玉砂利の音
11
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ながさき
生命が 永遠なれば 「生」と「死」は 表と裏の ひとつの姿
11
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桃山
重たげに歩む姿は確実に母のいたわり滲み出ており
8
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音弥
尻込みする己を激励叱咤して庭の清掃身体のメンテ
6
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ななかまど
短りし一日の過ぎる山端には冬至南瓜のごとき夕色
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滝川昌之
明けぬ夜のヘッドライトに避けられて冬至早朝出勤つらし
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