詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
KEN
朝影に 鷺も川面も こがね色 ひとよを流す たまゆらの時
13
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KEN
カエルさん やけどをしたの 手が眞つ赤 いえいえわたしは 散りもみぢ
10
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へし切
夕しぐれ山路もさむき秋風に岩根の蔦や色かはりゆく
25
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夢士
満ち欠ける月影清か秋の声箏の音聞こゆ残月の曲
18
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石川順一
木の枠にスズメ来て居る木の枠は広告失くし田圃に立てり
13
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滝川昌之
痩せ細る蔓に小さき名残り花 支柱に別れを告げる朝顔
22
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恣翁
格子戸の障子の破れに 囁ける風の音 やけに 耳に付きけり
21
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ななかまど
蜜溜むる林檎は紅く熟れており妻の手の上に明るく乗りぬ
6
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煩悩
パンを海に浸して食べる朝焼けの似合う青い喫茶店
9
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び わ
課題有りそれでいいのだ不器用な人生の道楽しく歩む
10
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コタロー
古びたる町の小さな野佛に野菊活けられ老婆が祈る
9
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コタロー
得るものも失ふものも何もない猫の背中に孤獨がひとつ
12
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横井 信
駅までを並んで歩き指をさす青空を行く機影は二つ
14
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横井 信
沈みゆく下弦の月に見送られ落ち葉を踏んで向かう病院
16
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千映
尼寺の紅葉ライトアップされ若き尼僧の説明華やぐ
14
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石川順一
ごぼごぼと出て来る泡は大きすぎ「あつく」ボタンを何時も押したり
12
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へし切
山はみな秋にはあへず色かはる柞につづくはじのもみぢ葉
22
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滝川昌之
泥棒はカリオストロの塔に咲く若い野薔薇を手折らずにゆく
23
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KEN
きざはしを 埋める紅葉に しぐれ落ち 音も偲ぶや やま寺の跡
18
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コタロー
どんぐりが樹々の眞下に落ちてゐるゲームをやらず拾つておくれ
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