千野鶴子のお気に入りの歌一覧
灰色猫
雨の夜は守れらている気がするの水槽みたいなひとりの部屋で
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滝川昌之
手をつなぐ歳ではないが振り向いて君がいるのを見てから進む
24
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滝川昌之
せっかちで払う前からつりを出す 客が合わせて札選び出す
27
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月虹
手のひらをじっと見つめる少年の宇宙を旅するような瞳よ
81
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紫草
風絶えて月も微睡む夜の更けを切り裂くごとき牡鹿が鳴けり
17
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ゐわむら
僕がまだ夜空の星屑だつたころ世界は僕の庭だつたのに
21
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横井 信
今日もまた 寝るのが怖い 夜が来る 病の日々は ただ時が流れ
10
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宴
雨かなと君がかざした手のひらに触りそびれてただ曇り空
7
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夏野 やえ
カーネーション渡す相手もないままにそれでも手に取る「赤がきれいで」
12
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吉野 鮎
參道に咲き零る萩花の道秋つれる風と朝を歩めり
28
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ラベンダー
ふんわりと 優しく強く 飛んでゆく とんぼ乗る風 稲穂を揺らす
24
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灰色猫
絵としての文字を綴って少年は鳥という字を空へと放つ
28
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いわこし
歯車が三つ 真ん中の歯が欠けてもう戻れない昨夜の君に
4
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いわこし
肩に寄る君の重みを外しかね降りるはずの駅を出発する
6
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河のほとり
色ふかく心を染めて奥山のもみぢにわれはまぎれてぞゆく
20
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葱りんと
まあるくて 大きな月見て 我もまた まあるく笑う 柔く光って
11
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灰色猫
なにひとつ成すこともなく誰ひとり愛せぬままの星も光れよ
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