KENのお気に入りの歌一覧
まあさ
半夏生に 現れ人を 戒める 妖怪「ハンゲ」 今日は何処へ
15
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コーヤ
紫のあわき憂いを秘めながら野薊の花草間で覗く
20
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灰色猫
雨靴と水たまりとが出会うとき幼心はよみがえりをり
21
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灰色猫
頑強な安全靴の紐締めて固き線路の砂利を整え
20
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滝川昌之
鉄塔で巣立ち見送る親ツバメ偲んでいるのか営巣の日々
25
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詠み人知らず
真実を見極めたなら 唇でなく心に 熱いキスをください
17
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コーヤ
赤々と燃え咲きひろぐサルビアの恋する心あなたに告げん
19
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萱斎院
来ぬひとを思ひたのまじ夕さりに 涙な呼びそ山ほととぎす
8
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コーヤ
移ろいて変わる景色の花模様紡ぎ織り成す輝きは夏
18
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吉野 鮎
欅並木みどりを深み六月のあのときの二人を若きらに探す
13
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滝川昌之
藻が飛散いやな予感に鉢見ればアオダイショウの襲撃のあと
20
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まあさ
雨レーダー いちはやく察知 した虫が 私の家に 避難して来る
21
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石川順一
撮影のツアーの最後のコーナーで霊と吐き気に出会ふ東進(南進)
7
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あゆか
こっそりと選ぶ真珠は艶めいた秘密を抱いて眠ってました
15
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あゆか
幼子はつつじ拾いて星描く枯れていのちを取り戻したか
16
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吉野 鮎
夕暮れを欅並木にわたる風指絡めきく葉擦れのささやき
11
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灰色猫
桜散る別れのなかで子供らは傷つきながら羽根を繕う
20
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吉野 鮎
朝ごとを四十雀鳴く遠近に作文もして四十雀語で
11
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吉野 鮎
ひと夜さを彷徨ひて鳴く不如帰子育てぬ性の闇の深きに
14
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滝川昌之
とりたてて何もなかった休日の終わりに家族で囲む食卓
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