KENのお気に入りの歌一覧
灰色猫
きざはしで出会いふたたび別れしも亡くさず君はこの胸にある
24
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吉野 鮎
眩しさにまなこ細める嬰兒はくさめ一つを空に返せり
13
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吉野 鮎
みどり兒の黒き瞳に映る世にわれらは何を遺せるだらう
14
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へし切
大風によせくる浪は荒れまどふひとの営みなほ荒れ勝る
20
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へし切
亡き人を偲ぶ思ひのつよければ自ずと見える夢のきざはし
24
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君丸
わけもなく 涙あふれて落ちていく 見上げる君の 透明な傘
15
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詠み人知らず
巣立ちゆき燕の居ない巣の下の短き暮らし忍ぶ斑紋
28
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詠み人知らず
七夕の月あかりのみで文を読むいにしえ人を偲ぶ文月
32
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石川順一
コクトーはエディットピアフの大ファンで忌日が同年同月日なり
10
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リクシアナ
朝露に儚く光る蜘蛛の糸その生業を迷うことなく
30
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リクシアナ
卯の花の永久なる白は夏の色香りも露も季の泡沫
28
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恣翁
夕立ちの名残りの滴 松陰の 柔き土にぞ 沁み入りにける
25
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恣翁
数を恃み 意は 空蝉の世に驕るも 砕けてものを思ふ頃かな
24
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恣翁
神垣の御室の地謡ひ 夜燃やし 昼消す薪の能をこそ思へ
23
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滝川昌之
雨風に一晩耐えたクモの巣を君は箒でプチンと掃う
25
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コーヤ
生い茂る木々の谷間に踏みいれば鳥と風との語らい聞こゆ
22
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コーヤ
木槿花命萎むも朝毎に誇れる花の輝きをみゆ
13
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コーヤ
純白の涼しさ誘う衣着て芙蓉の花は夏風に揺れ
17
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あゆか
陽を受けて雲がピンクに染まりだす雨の上がった山の七月
14
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へし切
連勝も並ぶもの無きことなれど礼儀を知るは勝負の い ろ は
25
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