詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
指にて 傷探りたき出来心 想ひ叶はで 昨夜も疼きぬ
31
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恣翁
細き頸を 花茎のごとく傾げては 痙攣すがに 少女笑みけり
24
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恣翁
側溝に 油膜の虹を浮かべたる 陰気な街を彷徨ひしかな
40
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恣翁
芳紀去り 肉が付くとも 肌だに肌理荒ばずて 引き締まれかし
17
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恣翁
出稼ぎの家々なるか 戸を閉ぢて 水仙の庭に鶏鳴くばかり
60
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恣翁
ざわめける木々の梢の その先に揺れて 木の芽の銀に光れり
48
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恣翁
無雑作に羽織れる部屋着 海風に任せて 窓ゆ乗り出せる女
36
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恣翁
江上の客 見渡せる春すらも 傷ましむらし 異郷に在れば
22
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恣翁
少年は 細身の女の円やかな尻と乳房に 欲望を編む
34
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恣翁
木石に非ざる心 感有りて 覚えず 歌声呑まさしめたり
42
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恣翁
緑蔭を作る尖りし葉に 透くる陽こそ 湖底に沈みたんめれ
36
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恣翁
美しき娘は髪を 男の子々のごとく刈り上げ ショーツ穿きけり
30
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恣翁
夜に聴く 胡笳の調べは折楊柳 春酣の都思ほゆ
28
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恣翁
南から涼しき風の吹き起こり 朝 余花の雨しめやかに降る
37
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恣翁
夭逝を悼む慟哭 凍てつきし虚空貫き 楽となりけむ
62
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恣翁
春の日の遊女に寄する好き心 託して折りつ 土手の柳糸を
43
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恣翁
川柳 陽に煌めきて 影と葉を斑にしつつ 風に戦がす
40
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恣翁
踊り場に 指鉄砲を構へつつ 警邏の巡査を 我狙撃せり
35
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恣翁
針槐 群れたる蝶に似し花の白き房先 髪に届くめり
24
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恣翁
執拗な蔓を 木肌にめり込ませ 苦しげに 栗身悶えためり
26
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