大野 冨士子のお気に入りの歌一覧
へし切
君ゆけば身は空蝉の日暮しをあはれあな憂と過ぐすものかな
30
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滝川昌之
トボトボとタオル羽織ってプールから泳ぎ疲れた浮き輪が帰る
25
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十六夜
なすトマト玉ねぎ人参しそキュウリ 夏の畑は宝の山です
9
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石川順一
メーターは替えられ母の長話カミソリの悪夢昨日で終わる
10
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中野美雄
黒髪の母に従ひ弟と泳げる海の今日もきらめく
8
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西村 由佳里
後ろから追い抜かれつつペダルこぐわたしはわたしの速さで行くの
8
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西村 由佳里
ぽこぽこと浮かぶ想いよとどまってこの手の上の小瓶の中に
8
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西村 由佳里
指差して出ていきなさいと叫びたいのどの奥住むセキウイルスに
8
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西村 由佳里
お天気が裾ひるがえし去ってゆき今日もたちまちカミナリの空
9
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恣翁
品のある 水出し伊勢茶の甘みには 「生茶」といへど 遠く及ばず
24
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紫草
居りどころなき者同士が背を向けて小さな店のイートインコーナー
20
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石川順一
鮭の骨あったと言っては席を立つ父と二人で夕餉を食す
19
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恣翁
青みたる野原の上に ある丘の果てに 集へる山々神さぶ
17
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灰色猫
ささやかな世間に対する反逆をあごひげのばし無頼を気取り
19
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灰色猫
この胸を貫く矢文ひらいたら今夜はカレーと愛しい文字が
24
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び わ
家内言う「いまが我が家の黄金期」その声聞いてわずかに安堵
14
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恣翁
忘れ潮 行く瀬満つ迄待ち難く 今日限りなる命と思ふ
17
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逢坂
ありふれた時間抱えて夢うつつ 半透明の夏に焦がれて
14
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林林
「ありがとう」言い遅れずに生きたいな時が流れて去り行く前に
27
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inosann
いつもなら買わない「ざらめ」煎餅を二十円安に二つも買いぬ
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