詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
恣翁
君が地の雪 花積むに似たるべし 白粉舞ふがに 我が梅散れば
26
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恣翁
寝静まる寮に 時折 力無き咳きの音の 洩れ来たるかな
16
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恣翁
横顔に 墨の撥ぬがに小さく浮く黒子 拭きせば直ぐ消なましを
17
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恣翁
仮初めに宿る浮世の哀しみぞ 匕首のごと つと襲ふらむ
19
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恣翁
君に遣る何の有るかは 梅手折り せめて一枝の春を贈らむ
26
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恣翁
愛しさに 君漏らしける溜息や 夜の底から聞こえ来るらむ
26
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恣翁
靴下やシャツ脱ぎ捨てて 疲れから 小石のやうに眠りに落ちぬ
28
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恣翁
無関心を装ひ 少女は 羞じらひと思ひ上がりから 吾に外方向く
18
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恣翁
雪解けの滴の音の軒巡り 葡萄棚から終には墜ちぬ
32
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恣翁
微笑みて 恥毛の触手で 下腹部の貪欲な口に 呑み込まむとす
12
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恣翁
まぐわひの情熱の果てに 光るがに 感覚の麻痺訪れぬなり
19
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恣翁
歩みたる二人追ひ来る明月を 今宵 漏刻急かし給ふな
23
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恣翁
肩を寄せ 雪ゆ変はりて打つ雨の音を 聴きたる土曜日の朝
29
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恣翁
「オープン」の札 戸に斜に掛かりけり 「寄っていくの」と然も問ひた気に
24
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恣翁
ベッドから夜を抜け出して 窓に寄る少女 素足で空に見入れり
34
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恣翁
露溢し 婀娜めく花に対すとも 眠るべらなり 衰へぬれば
15
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恣翁
玄関の隅に片寄せ 揃へられしブーツの熱に 艶めき覚ゆ
23
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恣翁
春めきし陽光浴びて 目交ひの屋根の雪から 水蒸気立つ
23
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恣翁
背き合ひ 寝屋の静寂に響きたる雨音ばかり 二人して聴く
43
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恣翁
緑衣編む絹糸に似たる細き葉を 東風や裁ちけむ 鋏のごとく
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