大野 冨士子のお気に入りの歌一覧
灰色猫
お神輿の如く蟻らはご馳走の躯を巣へと運び込みたり
19
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恣翁
田子うらぎ 家出でてみれば シロほたえ 柴漬け揚ぐがに垂り尾振りつ
17
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inosann
買い物に妻が連れ出す車窓にはどなたかが描きし夕焼け映える
24
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滝川昌之
新しいスーパー覘く主婦の眼は野菜売り場のナスより新鮮
25
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へし切
ゆく夏の暑さ残りき赤とんぼ群れて舞ふ野に秋立つを知る
31
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藤久崇
還らばや 草木の蔦は 亡き里の 疵を庇いて 宅を覆えり
19
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藤久崇
酒盛や 杯を挙ぐれば 境目も 知らで飛びゆく 鳥になるかな
11
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朔夜
額から上は明るい人ですと上司の特徴言い添える部下
6
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石川順一
大量の茄子を残して夕餉かな御飯はキムチだけを当てにし
8
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inosann
同じよう草むしりしてても吾だけを刺す蚊に選ぶ権利のありて
22
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詠み人知らず
誰にでも有る海が在ることをよく知る瞳には涙一粒
6
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紫草
胡坐居の真中のちいさきわたくしのつむりの上に厚い父の手
17
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石川順一
とんぼうの産卵場所を撮影す水の流れに浮草生えて
17
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石川順一
向日葵は枯れて仕舞えりこの前に見に来た時は殆ど蕾
14
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kingface
心臓の手術せし日の看護師はまに天使とぞ覚えたりなむ
4
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kingface
有り余る炭酸ガスを燃料に化し得ば夢の技ぞならまし
7
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千映
八月におでんを煮てる嘘のよう日照不足気になる作物
10
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滝川昌之
「廃業」と貼られた老舗の畳屋にまだ消え残る藺草の香り
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へし切
蛍火の光く夜はいとほしく去りにし人の命と灯る
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まあさ
初めての 遠近両用 眼鏡かけ 終活について 考える午後
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