大野 冨士子のお気に入りの歌一覧
恣翁
日盛りは 「暑さ酷し」と漏らせるも 秋立てば 宵に蟋蟀の鳴く
18
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みやこうまし
台風の逸れたる後の静けさにほっとしている手前勝手さ
17
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川島さかな
子が寝つくまるで爆弾処理班のようにゆっくり扉を開ける
7
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中野美雄
死はやがて来るものなれば原発の ゴミためおくも善かるらむあべさん
4
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石川順一
吹き荒ぶ風に雨脚強くなり嵐の夜に勝手口鳴る
13
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石川順一
単独でセミは鳴かぬと庭に入る迷い込むもの樹液は無いぞ
16
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みやこうまし
つくづくと一人聞く夜の雨の音予定も無きに明日を思う
22
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ふじこ
いつの日も君と目があい笑いあう何気ない日の小さな幸せ
21
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西村 由佳里
シュッシュッと薬品かけて拭いてゆく我を見ている子の目は清し
9
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滝川昌之
車座の職人たちの真ん中で灰皿代わりの蚊取り線香
28
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恣翁
学校の 寂しく光る玻璃窓に 解答できぬ児の霊の見ゆ
20
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へし切
好きなのに心は何故か半開き「好き」とひとこと素直に言へず
22
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川島さかな
赤んぼの無垢な笑顔は最高だ。そういや妻の笑顔もこうだ。
5
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灰色猫
かたかたと水筒鳴らし焼け焦げた血の塊が水を欲する
18
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ながさき
あきらめの 心を排し 闘争す 不戦の誓ひ 世界に響け
25
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恣翁
此処に倒れ 埋もれし人を知らざりて な行き過ぎそ 合掌すべし
18
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紫草
ため息は転がり落ちて書きものの上に点々汚点となって
18
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林林
大切な人が病んでる苦しくて愛は病を超えぬものかは
28
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林林
病院に涙の部屋があると良い一人で流す涙のための
21
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林林
ヒロシマの原爆記念館に行く寡黙な父が肩震わせる
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