祐鈴のお気に入りの歌一覧
紫草
真夜中に背骨の軋む音のしてわが存在の有処をさがす
19
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日向猫
胸の内ひらひら踊るこの蝶をいつか彼の地の空に放して
21
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みなま
どうか蝶が無事に野分をすごすよう見送る胸に残る鱗粉
9
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みなま
まだ三月残せるものと思いしを手帳売り場は盛況なりき
11
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遠井 海
愛されてない安心に身を任せ冷凍のまま包まれており
12
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みなま
ぬくもりをわれに与える猫共も老いているらし痩せてきており
6
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恣翁
老犬は日向に寝そべり 往く人を薄目に見遣り また目を瞑る
26
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おおしまゆきこ
秋風をおおきく胸に吸い込んで金木犀のありかを探る
15
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みなま
むらさきの花はやっぱりむらさきの味がしました甘くて苦い
14
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詠み人知らず
贈られた読むべき本の山積みの 下からそっと処分する夜
13
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inosann
感情と行動の間のタイムラグにドリンク片手にクラクション見る
7
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日向猫
きっとその遠くに見える日向にも猫が一匹寝ているでしょう
17
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みなま
翡翠の背に朝の陽のかがやきて鳴き交わし行くつがいの軌跡
11
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みなま
蝶々の為と植えおるブッドレア今朝のお客はホウジャクひとつ
8
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高見澤マツノ
分裂を繰り返しつつ細胞は必ず自滅すると知ってか
6
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夏恋
完璧に気配を消したこぞの秋誰の周囲をたゆたってるの
14
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遠井 海
ゆとりとか団塊とかは正常でズレているのは体育会系
4
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みなま
はらはらと積もる落ち葉よ心にも積もれるものも土となるのか
15
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inosann
耳ほじる姿までもが麗しいバス待つ女が車窓に流るる
7
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あき
にやついたカボチャの顔で思いつく、同じ色した花の香のこと
8
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