滝川昌之のお気に入りの歌一覧
茂作
寄り添つた葱の姿に勵まされ 萎える芋葉に新たな芽吹き
11
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横井 信
山寺に桜の咲いて春や来る木暮に遊ぶヒヨドリの声
6
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うすべに
人の世の変わる早さをよそに見て ほのかににおう花のうすべに
5
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へし切
さくら咲く 日本は長閑な春なのに 愛しき命の散る国がある
11
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みっさん
完治なき病ひと知りて有るがまま受け容れ難きを受け容るるべし
5
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夏深
両軍の兵士は嘆く戦争は嫌だとされど銃を向け合い
4
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夏深
肌寒さに似合いの枝先ほんのりと色づきはじめ山は五分咲き
6
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び わ
結婚し五十九年経過橋互いに元気感謝に溢れ
5
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茂作
妻が買ふ赤い莓の不揃ひで 殘り二つの小さきを食ふ
13
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詠み人知らず
関東の 桜満開 ニュース見て 蕾ほころぶ 日は遠きかな
3
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谷村思亜
いかなるも救わんと咲く薄紅よ さくらの花よさくらの色よ
3
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横井 信
花の咲く街を見守る戦国の武将の墓にウグイスの声
6
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うすべに
あかるさは枝垂れやなぎのうすみどり またなと手を振る別れの季節
5
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可不可
吹き降られ ボディソープに熱めシャワー 私バスタブで寛がず
5
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源家末裔
生まれたる その時折より 忌み子なり一族郎黨 我を恨みし
2
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詠み人知らず
人混みに 桜見れずに 進む道 はぐれぬように 強く握る手
4
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夏深
戦争を犯罪と言う人類の成長ここに二〇二二
6
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夏深
どうしても嫌と言い張り帰る道少しだけ吾を好きになり
7
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へし切
君逝きて 四半の時の過ぎゆきぬ 吾が身は老いて 銀漢の夢
6
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時計台
愛犬を伴ふ如く散歩する 老人の手に 地を這ふ首輪
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