詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
スーパーで車の扉が閉められて手の甲に出来る鮪の様な跡
16
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滝川昌之
雨が止み不意に鳴きだす蝉たちのカーテンコールに戻れ夏空
23
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へし切
送り火に君は黄泉への帰り路を心ぐしくも牛は歩めリ
28
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大野 冨士子
桟橋に根元の朽ちた水銀灯 それより母が 長生きだろう
64
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リクシアナ
「終戦はどちらでお迎えでしたの」と問う祖母ありてガラス器の汗
22
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まあさ
青草に 残って光る 雨粒へ そこかしこから 降る蝉時雨
21
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inosann
初物でいただく香になつかしむ井戸で冷やしし西瓜のことを
23
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詠み人知らず
スプーンを空に掲げて ヒーローになれないシーン 忘れられない
10
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詠み人知らず
捌かれし腹の 痛みの奥にある うちを思ひて 念ずる子猿
12
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へし切
湯につかり夜のしじまに蟋蟀の鳴く音も清かに秋の声聞く
28
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関山里桜
薄鼠に曇り人影まばらなる盆の中日の下京の町
9
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林林
母の死後三年が経ち子供らの口から初めて「おばあちゃん」って
22
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石川順一
夏草が茂りに茂る踏切の傍の草原スーパーまでの
16
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林林
編みかけの毛糸が三つありました何を作りたかったか母よ
23
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恣翁
尾根を越え シャツもパンツも染めつなる インディゴブルーの風の吹きたり
19
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中野美雄
戦争は殺し合ひ、人殺しだと そこが肝心要のところ
6
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大野 冨士子
有史より不断に流れる愛と血は七十二年で語り尽くせず
65
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蔓葵
風わたるゆふべの雲のすぢごとに清かに見ゆる秋のおとづれ
14
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蔓葵
秋たてばよも白妙の袖はあらじ月のあはれぞ色に出でける
9
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コタロー
しとど降る雨を靜かに受け止めて傘一本が職場へ向かふ
11
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