大野 冨士子のお気に入りの歌一覧
恣翁
白銀の月の光を 梟は 頬脹らめて 吸ひたるらむか
20
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恣翁
風上に 渡す端から焼く干物 塩気を帯びて 世に受けにけり
18
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ながさき
一念は 十個の想ひに 区分され 地獄の心 仏の心へ
24
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滝川昌之
飲み出しが早いと妻に責められてそれでもササッと肴が並ぶ
28
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石川順一
意地になり庭で暴れてミニミニな私は徳の大きな男
20
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川島さかな
挨拶もなしに突然来るなんて生意気だろう雨のくせによ
7
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inosann
「明日からまた一人ね」と母が言う吾の好物カバンに詰めつつ
25
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林林
お盆でも急患受付あるはずで保健所かシャープ7119
19
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石川順一
結局は聞かぬシーディー・カセットのウォークマンの二機はさびしえ
15
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みやこうまし
夜深みクーラーの効く部屋にいてやっと目が覚め歌などひねる
13
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夢士
時を越え訪ねし友と語りあひ日暮れて一人青春の街
20
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千映
四十個押されしゴム印賑やかにラジオ体操ペラペラの紙
13
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中野美雄
逝くものの列に やがて我もと思へども 何ぞこころのここだ悲しき
9
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千映
江戸切子冷酒をちびり舌の上転がす夏の夜はゆくりと
19
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灰色猫
もう少し大きくなったら食べちゃうぞ出窓のゴーヤグリーンカーテン
19
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詠み人知らず
股ずれをおこさぬものや 逞しき身体支える きみが太もも
15
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inosann
あきらかに信号無視して抜き去りしついぞ覗き見るドライバーの顔
21
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葱りんと
「そろそろだ 葡萄の地物が 出てるはず」動けぬ体で 旬追う翁
12
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万陽
マネキンは もう秋の服 すまし顔暑さが邪魔して 買う気になれぬ
11
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万陽
すやすやと 寝息を立てる 子の横で今日一日の 幸を感じる
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