まがねのお気に入りの歌一覧
希
神様のかたちを知らない手のひらで確かめているきみの輪郭
7
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三沢左右
秋の夜おぼろの雲のトレス紙をかけたる月を指もてなぞる
11
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いちにのパッパ
一字ずつ点呼のごとく声だして五歳は一つの絵本を読みきる
4
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詠み人知らず
子供ほど無垢から遠いものはない たぶん不惑で半分天使
13
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聴雨
風のなか流れゆきたる日常を歌と云ふ名の付箋で誌す
14
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聴雨
仕事するお料理をして掃除する月をも愛でる恋のかたはら
13
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よしころも
隠しては隠した分だけとがってく三日月が今わたしをみてる
15
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いちにのパッパ
法被着た二歳が町を練り歩く「あたしの町よ」と言うがごとくに
2
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みやこうまし
御所苑のベンチの上に松ぼっくり一つ載りたり歌を請うるや
9
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遠井 海
ふて腐れギャン泣き怪獣でも許すママのコロッケ頬張る笑顔
6
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光源氏
惑へどもかひなき舟にすべはなし流れにまかす夜の賀茂川
14
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春琴
ふと開く 思い出の品 眠る箱 まだ君をここに しまえずにいる
4
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向日葵
君の眼に映る世界を教えてね例えば声をあげて笑って
3
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詠み人知らず
スーパーの野菜を包む新聞が 彼方の国の革命祝う
45
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恣翁
容色の衰へたるに 嫌気差し 見ざる鏡に埃積もれり
18
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由良
まだ眠る君を優しく見守って金色の月夜明けの群青
3
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詠み人知らず
できるなら晴読む雨読む一日中 活字の毒にあたっていたい
16
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夏恋
君ともう袂を割ってふた昔その消息が訃報だなんて
4
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詠み人知らず
肉と血の盛り上がりたる吾が脚を 萎えたる父母に分け与えたい
12
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鹿男あほでよし
別れぎわ ぼくが「またね」といったのでやさしいきみは「うん」といったね
9
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