詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
灰色猫
卯月まで歌えなかった魂を弔う僧に降るなごり雪
14
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灰色猫
焦燥に眠れぬ夜はサボテンの刺を抜きつつ一夜を明かす
17
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滝川昌之
親と来て下宿を探す学生に不安を勝る夢あふれおり
17
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横井 信
見下ろせば春の光を吸い込んで魚の影は川面に揺れる
15
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煩悩
銀の大袈裟なぬくもりだった鳥かごは野生を閉じ込めた教会
6
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夢士
天めざす葦の水面に水鳥の作る波紋や春のメロディ
10
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夢士
水ぬるむ水面にあまた魚の影一人の老爺餌を投げ入れむ
15
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KEN
冬送る けむり淺香に たなびきて 霞におぼろ 畔歩く人
14
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つちだゆういち
鉛筆に触れるとジワリ思い出す教科書机伏した日々
10
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へし切
遠目にも空に際立つ純白のけがれも知らぬ木蓮の花
25
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横井 信
ゆずり葉のふわりと舞った青空を春風に乗り雲は旅する
12
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横井 信
梅は散り桜待つ野を行く風の微かに香る春の城跡
25
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夢士
白梅の香る枝映ゆる青き空西に傾ぶく上弦の月
15
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藤久崇
寝ねにける 我を待てるか 夕さらで なお外に遺る 春日のみ光
11
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藤久崇
曇る夜に 響くは落つる 霹靂かも 昇る花火の 空に散るかも
20
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藤久崇
衣だに 裂くる寒風 身に受けて いかに耐うらむ 赤き春告
16
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滝川昌之
人は水 低みが楽と落ちゆけば澱みくすんでやがて干上がる
25
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滝川昌之
春球場 ウグイス嬢が次に呼ぶ「四番、ピッチャー、ソメイヨシノ君」
20
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横井 信
川べりの春の香りをふんわりとたまごととじたつくしの苦味
14
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横井 信
春風に背中を押され歩くなら道端に咲く花におはよう
16
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