弥栄成就のお気に入りの歌一覧
ななかまど
お袋の生きたあかしがつづられる三十一文字の手あかのノート
16
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横井 信
トラックの音の過ぎてく小窓から不意に聞こえた遠いカミナリ
10
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KEN
さまよへば 賽の河原に 岩鏡 恋の屍の 焔うつさむ
9
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灰色猫
甘き目で選びすぎたか気がつかば三百ページの本になりけり
12
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ケンイチ
地の底のかつての海の呼びごゑに応ふるごとくそぞろ雨ふる
9
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滝川昌之
梅雨木立 薄日の影の不確かさ淡くも濃くも雲行きしだい
16
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あかつき
「はい、お駄賃」しわしわの手からこぼれ落つ 嗚呼、懐かしきキャラメルの味
17
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速魚
銀雪に傾いて耐えて 温かな明かりをともす蜜柑の実り
19
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速魚
水音も波紋もつくらぬ沼に石投げ入れるただひとりの夜
44
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揺家
如何に舞ふ 幾重の風を 乘り換へて落ちじと忍ぶ 秋の葉の樣
6
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水紫
アルバムで心を燻す君の笑みどれほど過去でも鮮やかに残る
6
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KEN
古里も 小籠も無くし 実を見れば 寂しさばかり 匂ふ桑かな
9
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ケンイチ
足早にゆく人たちの日常に溶け入る我にやはらかな風
50
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まぽりん
こぬか雨なみだに袖もほしあへず後の逢ふ瀬をいつと知らねば
34
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まぽりん
灰になり消えし焔と見えながらなほ下燃ゆる恋の埋み火
29
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まぽりん
梅の花かざす乙女の袖濡れて止まず恋ひしき初雪ぞふる
108
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萱斎院
うつぶしてむかし思ふや五月雨に 濡るるよひらにしくものぞなき
7
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萱斎院
しののめのあかぬ別れに散る梅の 香におぼるるや春の夜の夢
40
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び わ
医者さんに手話で挨拶有難う笑顔を返す驚きながら
6
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KEN
さみだれに ひよどりの二羽 滲みけり 眠れぬままの 窓邊の向かう
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