吉野 鮎のお気に入りの歌一覧
滝川昌之
敬えばリードも引けぬ老犬よ一間(いっけん)ばかりを歩んでは伏し
14
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詠み人知らず
青空に映えて搖れゐるコスモスは秋風爽やに心惹きよす
13
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松本直哉
ひと夏をこえて琥珀に熟したる辣韮そへてゆたけき夕餉
5
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ななかまど
大男ほんろうしたる炎鵬の名乗りを受ける鬢付け油
5
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滝川昌之
敬老の赤飯配る町内に独居多しと再認識し
15
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詠み人知らず
生き方は一途な方かな老い先のひたすら今を賢明に生く
16
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可不可
それだけで溺れてしまふ雨音に両耳ふさいでも避難所
8
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うすべに
宵をまつ 秘めて咲く花立ち待ちの 月に照らされ風にたゆたう
10
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へし切
誰や知る灯りの消へた街に住む野分きの後の人の苦しみ
14
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横井 信
草むらにヌスビトハギをひっつけて転んだ僕を月は見下ろす
11
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KEN
雨の夜の 苹果畑の 吐く闇の 黒くて甘き にほひに埋もれ
12
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片井俊二
アルバムに挟んだ二枚のチケットは終わりを告げたひと夏の恋
6
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夢士
テンツクツ親子揃ひて豆絞り爺と婆とは山車の引き綱
8
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コタロー
青空に搖れる大きな竹林窓一面に收まりきれず
4
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コタロー
珍しき鳥の鳴き声授かって早起きしたる三文の徳
7
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コタロー
まさをなる空を泳ぎぬ鰯雲見知らぬ人に「おはやう」貰ふ
9
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恣翁
待ちながら 雨傘にて書く貴方の名 見られはせぬかと 慌てて消しつ
13
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滝川昌之
名月は雲の隙間に欠片だけ飯に埋もれた栗ほどの黄よ
18
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詠み人知らず
尾花剪り秋の風情を活け見れば月の明かりが恋しと撓う
17
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恣翁
改札の床材の目地 雨傘に突きつつ 誰を女や待つらむ
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