赤俊雄のお気に入りの歌一覧
炭酸水
雲の隙間を青い絵筆で彩ればやがて光が射してくる
9
もっと見る
へし切
奥山の雪解の水のせせらぎに近づく春の足音を聞く
32
もっと見る
更紗
梅の枝に落ちては溶けるなごり雪 如月の月を惜しむかのごと
20
もっと見る
野々花
梅の花涙のようにハラハラと 弥生の風に静かに消える
17
もっと見る
西村 由佳里
君たちが空にいたこと忘れない地にとけてゆく雪よさよなら
6
もっと見る
林林
ハハコグサ 旅立ちゆく子見送りつ風に揺れては いつも優しく
30
もっと見る
紫草
倦怠は任務完了の翌日の静かな午後に降り積もるもの
23
もっと見る
野々花
川沿いの桜の木々の澄まし顔くすぐるように春風笑う
17
もっと見る
しゅの香
萬華鏡覗くがごとく ビル間から オレンジ雲の視線集まる
5
もっと見る
水無月
肩すぼめ日なたを選び歩く朝 車道の白線瞳に眩し
7
もっと見る
けら
石膏のデッサンをするふりをして 美術室に風君の陰影
11
もっと見る
コーヤ
鶯は花咲く野辺を駆け巡り春の目覚めを眺め楽しむ
17
もっと見る
けら
雲のせい星座が書き換えられたから 明日の予定を上書き保存
11
もっと見る
もり
孤独から生まれるものの空洞は指輪の円と同じ半径
11
もっと見る
硝子瓜
まっさらの帖に書き初むゆびさきは処女雪をふむが如くおごそか
6
もっと見る
硝子瓜
待ち合わせ前の本屋で袖を振る縁がわたしのバイブルになる
5
もっと見る
けら
ホームから見下ろす街の光たち オイル時計の一雫ずつ
8
もっと見る
朧月
雨水には朧な月のほどけゆき光の雫ほろりほろりと
27
もっと見る
リクシアナ
朝焼けを映す車窓にベルを待つ始発の風に季節連れ行く
23
もっと見る
リクシアナ
カリヨンの音色軽やか十五時の大道芸や地下街の早春
19
もっと見る
[1]
<<
41
|
42
|
43
|
44
|
45
|
46
|
47
|
48
|
49
|
50
|
51
>>
[57]