灰色猫のお気に入りの歌一覧
大埜真巫子.
その人が 光を発せる人ならば 闇もまた深いのかもしれない
58
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詠み人知らず
コンピュータ使えず車も許されずこんな遺伝子淘汰さるべき
3
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貝類
ひらり舞ふ花びら追ひて振り向けど とうに去りしは君が温もり
4
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民谷柚子
莓食むおまへのなかばひらかれた口から零る汁の赤さよ
5
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いわお
月恋ふる もぐらは命 尽きぬべし 身に千条の光浴ぶれば
4
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西村 由佳里
ミソラシド 風を奏でる手のひらに守られている君の耳たぶ
8
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詠み人知らず
亡き祖父よ 父と会えたか聞きたいが数十年後に伺いますね
11
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桜町
別れにし昔の春を思ひ出でて涙も花の面影に散る
2
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笑能子
万象の手間を省いたその裏でバケツリレーが淡々進み
2
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只野ハル
アクシズを落としたくなるその気持少しはわかるような気もする
4
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宮花楓
パレットの上で溶け合う赤黄青キャンバスに咲く花の可能性
7
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霧絵エレイソン
ありがとう わたしに飽きずにいてくれて わたしを見捨てずにいてくれて
5
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詠み人知らず
吹く風に君のゆくえを訊ねても知らぬものかと頬をなぜゆく
18
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由縁
半身を蜜に浸してとろけてる恋人たちは片目のみ明け
5
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cancer
落ちてゆきゴミとなりゆく髪の先すこし前までわたしだったもの
7
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村上 喬
なぐさめの言葉もかすれ電柱の剥がれかかった笑顔はためく
14
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美津村
飲み干しし缶コーヒーの空缶を岬の鼻から蹴り飛ばしたり
7
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遊糸
会いたくて涙を拭かず駆けて行く あなたは虹のはじまりでした
8
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詠み人知らず
生きてゆく気力なければ死んでゆく気力もなくて独り憂らぶる
5
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みやこうまし
宗達の円の構図に思うかな 丸き人格 仏の心
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