水月のお気に入りの歌一覧
灰色猫
凍てついた玻璃戸ひらけば色のなき身を切る冬の風の舞い込み
19
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矢車菊
淡き影ゆらめく窓に歌といふカーテン越しのきみを求むる
17
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へし切
白菊と見まがうばかりに霜の花 枯れてなほ咲く庭の冬草
21
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灰色猫
秘められた乙女の恋は明かされず別れのときも笑顔で泣いて
21
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月虹
弾け飛ぶカシスソーダの向こうからにひひと笑う君に完敗
282
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河のほとり
風立てば錦の色を夕空に一つゆずりて散る紅葉かな
15
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詠み人知らず
秋波受け視線返せば熱帯びて 見切り発車の恋の行方は
14
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び わ
時雨ふるもみじばちじむとしのくれただゆく人のあしのせわしさ
9
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吉野 鮎
吹きつける雪の重みにあかぬ瞳を上昇氣流は甘く惑はす
11
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吉野 鮎
櫻貝海の底ゐに微睡みて疵のゐたみをあぶくに包む
14
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詠み人知らず
背伸びした一夜限りの思い出は 涙色したキスひとつだけ
12
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吉野 鮎
汝の髮を指梳り抱かるとき祈る指先拾ふ流星
13
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詠み人知らず
真夜近く哀しみ深く息吐けば恋歌白くしとねに届き
11
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詠み人知らず
友と見て人攫う風のなごりには色なき空に音も失せけり
15
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吉野 鮎
君が影月のめぐりのいく重ね曵き舟夜霧にしまかれてゆく
17
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灰色猫
みずうみに眠る校舎を想いつつ雪の湖面に傘を沈める
17
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へし切
冬ながら日中の陽ざしおだやかに川辺に鴨はのどかに遊ぶ
22
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萱斎院
もみぢ葉の落つるけしきもはかなきに 霜にきほひてつもりぬるかな
12
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萱斎院
しののめのあかぬ別れに散る梅の 香におぼるるや春の夜の夢
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詠み人知らず
指離れ 淋しげな微笑ひとつ咲き 雨にとけゆく きみの残り香
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