大獏のお気に入りの歌一覧
三沢左右
流されし桜いづれはいづかたに花開かする春こそあらめ
25
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浅草大将
しほ釜のうらみの浪をせきとめて眺めかはらず春をまつ島
20
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聴雨
くれなゐの雨ひと粒にひとつずつ思ひのありて春は闌けゆく
14
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高野鴨
地震は何故 春の季語なるや 祖たちも 弥生の春に 斃るるを見しや
10
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芳立
四方の海ひびく祈りの声きけばへだてぬ人ぞ尊かりける
15
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浅草大将
一群の菜花は土手に咲き初めてなほ陸奥へ行く汽車は来ず
25
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浅草大将
ひさかたの月のひかりに一すぢの望みを誰かみやぎ野の空
26
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詠み人知らず
失ひし人のゆくへを問ふ方にゆゑなく高きしろがねの雲
23
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三沢左右
ただ君と君へつらなる一万の寝息聴きたし 耳をすます
13
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水島寒月
蝋燭を点して過ぐる小さき夜にむかしがたりのこゑやはらかき
6
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三沢左右
千の理に吾は悖りき謝れば一を加ふるあだし世の科
10
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聴雨
花ひとつ綻ぶけさの枝垂れ梅蒼き祈りのくちびるに似て
11
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キタハラ
鳩くらい出ないものかと空っぽな右手をじっと眺めてみたり
17
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三沢左右
駆け降りし坂はありしの傾きで見知らぬ街へ吾を誘へり
12
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聴雨
車椅子押す手をとめて土筆取るその手引かれて春を留める
15
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ほたる
駅名の文字しか見えない、ドア閉まる あの日のわたしとホームが消える
13
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聴雨
春満月ひとひら浮かべほろ酔ひの君が傍らおぼろに添ひぬ
15
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半格斎
小夜ふけて雨だれ刻みし音の沁む睡魔をさそふ春のきざしや
22
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聴雨
さりげなき風花のごと華箋ありわが掌の中にひとひらの春
12
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半格斎
つゆしものおりてぞ朝開の寒かりて山は未だに錦織りしも
14
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