煩悩のお気に入りの歌一覧
バロンマン
飼い猫の身とて野性の矜持ありロシアンブルーの孤高の瞳
8
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灰色猫
病床の侘び寝なれども夢見るは枯野を駆くる芭蕉の夢ぞ
21
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滝川昌之
路線バス「降ります」ボタンを争って押した姉の手叩いて泣いた
20
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横井 信
さみしさに冬の野原を駆け抜けて草の香りはほのかに届く
11
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へし切
冬きぬと木枯らし吹けば庭の垣さざんかの花散りつくしたり
20
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横井 信
木々眠る遠くの山で人知れず生まれた雲は空へと昇る
11
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滝川昌之
金持ちは喧嘩しないと云うけれど元親方は突っ張るんです
15
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灰色猫
ひととせの募る想いや花ひらく白き吐息の月下美人よ
24
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へし切
むらさきにうつろう菊の花におふ色にぞ冬の始めなりける
21
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灰色猫
闇に咲く月下美人や中秋の月昇るまで仄かに光れ
20
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滝川昌之
炬燵より猫は漁港で丸くなる尾頭付きにありつけるのさ
19
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へし切
しあわせなともに暮らした思い出が消えないように君は生きてる
18
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灰色猫
物思い耽りし夜のこおろぎや誰ぞに鳴くや秋惜しみつつ
27
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滝川昌之
黒電話 親が出るかと緊張し名のる覚悟の初恋でした
24
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へし切
あの日から僕のこころに君はいて 喜び 悲しみ ともに生きてる
19
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横井 信
冬枯れの畑の中へ別れてく引き込み線は海へと続く
15
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滝川昌之
電飾の時期は過ぎたと我が家にはツリー代わりのポインセチアを
20
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横井 信
雲なびく山のいただき赤く染め昇る朝陽に鳥の名を問う
15
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滝川昌之
「今年こそ会おう」と言った正月にまた戻りくる賀状の友よ
19
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横井 信
暖冬の気持ちの迷う朝靄にレールの先も包まれたまま
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