煩悩のお気に入りの歌一覧
横井 信
ゆっくりと流れる時間 日曜の部屋に広がる林檎の香り
16
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横井 信
寒空に腕を伸ばしたクレーンはひかりを弾きやさしく動く
8
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へし切
老いぬれば天に従ふ命とて こころの空にかかる雲なし
20
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灰色猫
恋しさの炎のような想い秘め君をかさねた林檎を齧る
23
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滝川昌之
抱卵のウズラは小屋の隅にいて覘く私を悪党にする
21
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横井 信
会社へと歩いた街の真ん中でふっと届いたみかんの香り
14
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横井 信
ゆっくりと沈む夕陽に照らされて冬の花々つぼみをほどく
15
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灰色猫
上手いことたこ焼き焼けるちゅうだけでうちはあんたに恋をしたんよ
25
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滝川昌之
福引の補助券のごとコツコツと日々を重ねりゃ夢も見れるよ
17
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へし切
ながれゆく時のまにまに忘れきた夢の欠片をまた夢みてる
17
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滝川昌之
堰と成り幾度撥ね退け親ならば乗り越え巣立つ子の背讃えよ
22
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横井 信
空気澄み雪化粧する御嶽を遠くに眺め吐く白い息
10
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滝川昌之
人は無下にブロッコリーの葉を捨てるモンシロチョウには離乳食でも
18
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へし切
厭はねば時はつれなく過ぎゆけど誰かは老いを恨み侘びたる
16
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横井 信
上弦の月は優しく傾いて会議の続く窓を横切る
19
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灰色猫
自転車の後ろに夏と初恋を乗っけてゆこう青い海まで
23
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滝川昌之
「お上がり」と名付けた妻が子の着ないセーター纏いて熱量を得る
19
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滝川昌之
ベンジンの移り香や父の上着には鉄道員(ぽっぽや)必携ハッキンカイロ
16
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横井 信
温かな言葉を詰めて持ち歩く陽射しの中で抱えるカバン
9
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横井 信
思い切り大地を蹴った足裏で今の自分のリズムを刻む
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