へし切のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
家蜘蛛がぴょこんと歩く窓の外 ちいさな森が呼吸していた
18
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恣翁
茅葺きの農家の軒に 群れなして立つ蚊柱ぞ 夕日に映ゆる
31
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葵の助
脇役もフォーカスすれば主役だし傍観者では済まないのだよ
4
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ひの
意図的に過去形にして好きと言う今日で終わりと分かってるから
3
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falcon
雨の中ペンをば銃にもちかへて義父征きし日とほく三囘忌
10
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笑能子
人は皆老いも若きも時を経る糧になるかはまた別として
4
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いちにのパッパ
新しい電話が開通したんだよ荷物の山のトンネル越えて
4
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由良
12時が来ても今夜は帰らないシンデレラには戻れなくていい
3
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春咲
通ひ路は 思ひ寝のみの 人なれば 夢をうつつに 住み移らまし
9
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muku
これほどに 燃ゆる想いを募らすも 出雲の神はなんと無情か
3
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muku
想い人 知れば知るほど涙する あなたは私を見てはいなくて
6
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詠み人知らず
消しゴムを使い切れた試しがない 心が摩耗するようだから
2
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ひの
固まったアイスを抉るスプーンが折れそうで もう泣きそうになる
6
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佐竹扇
ごめんねの数だけ殘る後悔と空しく響く不協和音
2
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詠伝
さみしさを寂しいと言わず飴玉の選んだ色で訴えている
10
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inosann
第一に客の気持ちを汲み取れる吾になりたし 無下の宅にて
12
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南美帆
子をもちて親の心に及ばずと不甲斐なき身に涙零れる
5
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いちにのパッパ
気を抜いて相づち打てば三歳が芯を射抜くよ「パパ聞いてるの?」
7
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五穀米
人柄を知らぬ人への手紙には己が詩情を綴ればよろし
3
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みなま
駆け付けた父母虚し九時間の時差ある国は深く眠りて
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