KENのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
息荒く汗をかけない老犬は雪にはしゃいだ庭偲びおり
15
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詠み人知らず
吾が庭に迷いて来たるかギンヤンマ網戸ごしにて楽しみて観る
10
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うすべに
偶然に見かけた駅のふたり連れ 心の鬼がふと牙をむく
7
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横井 信
ホームさえ陽射しのきつい八月の空いた電車にほっと一息
11
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へし切
むくげ咲く花に罪など無けれども何か和めぬ隣国の庭
14
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横井 信
公園に溢れる蝉の歌声は今日の暑さを告げるサイレン
12
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横井 信
じんわりと背中をつたう汗だってきっと知ってる明るい明日
9
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うすべに
すれちがう見知らぬ人の残り香に 過ぎ去った日々 きみといた夏
6
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灰色猫
盤上に命を託す刃のようなその指先が鳴らす歩兵よ
22
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恣翁
古ペルシアのチグリを 由来としたれども タイガー 箭まで疾走すまじ
13
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詠み人知らず
日盛りの垣根を染し凌霄花風をさそふて蔓の遊べる
10
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滝川昌之
我先と蔓で抱き着く朝顔を受ける支柱の柱冥利よ
15
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可不可
その時は翳ってゐても公園のベンチにショーパンぢゃ熱かった
6
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蔓葵
花をのみながめくらさん窓よりや世をうつせみの声聞こゆなり
11
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蔓葵
和歌の浦にあそぶ千鳥はむかしにてむなしき浜に跡だにもなし
15
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あんこちゃん
梅雨明けの夜風にあたりふと思ふあなたの隣に行きたいと
5
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吉野 鮎
一莖の蓮華つぼみを解く音搔き消すほどを降る蟬時雨
14
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滝川昌之
容赦なく蜂のムサシを焼き尽くす梅雨明け十日のでかい太陽
17
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詠み人知らず
ウイスキーボトルに華やぐ水中花祕めたる愛の水の精めく
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詠み人知らず
手のひらの空蝉軽し背を割りて虚しきたましい儚きものと
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