詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
石川順一
オウムにはヒマワリの種は常識か脂肪で太ると書いてあるかな
11
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び わ
ご近所の三歳になるはるちゃんが窓から覗きおじちゃんと呼び
7
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夕夏
ふるいものすてきれなくてのこしてるとりとめのなきわたしのこころ
5
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ななかまど
ロスタイム点を取られしことのよう卒婚の沙汰友はつぶやく
10
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みなま
熱風におおかたの葉の干からびて掌に散る 鉢を移せり
9
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横井 信
ため池の朝日の影にかも眠り見上げる空に鳥影ひとつ
11
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へし切
夏空に白い帽子がお似合いで粋にかぶればお出かけ日和
20
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ひよこ豆
百日紅暑さ気にせず溌剌と天を指差し高く咲き初む
16
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夢士
生い茂る夏草の香や汗まみれミニ菜園の午後の草取り
15
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松本直哉
なによりの甘露なりけり夏の日の井戸のふかきに冷やせる西瓜
8
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滝川昌之
汐風が麦わら帽子をくすぐって焼かないはずの肌ほてりだす
25
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北窓
ただ何もしたくないけどでもここにゐたくもないし蝉のうるさい
5
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千百
純粋で 冷たいほどの 憧れが 真夏の身体を ゆっくり蝕む
14
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コタロー
朝暑し蝉の鳴きたる公園で裸の老人默々體操
9
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コタロー
樹々搖らす蝉時雨の中にゐて身體震はす蝉が一疋
9
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恣翁
嘴を振り立て 枝を飛び移る鴉 悪戯な瞳凝らせり
23
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千映
こそこそと母は仮装の支度する子にも内緒の 大島アンコ
9
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秋日好
いつのまに上弦過ぎた月影が恋心なら面白いのに
16
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とはと
背反で叫ぶ好きさのお返しに手放し下る傾きの街
6
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朝野沙耶
酒浴びて大人になったといま気づく夢見た僕になれただろうか
5
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