詠み人知らずのお気に入りの歌一覧
滝川昌之
美しい詩人の歌は手折らずに狭庭に届く囀りと聞く
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へし切
冬ながら日中の陽ざしおだやかに川辺に鴨はのどかに遊ぶ
22
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へし切
人ありて人を育み財となす今の企業にこの心なし
19
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灰色猫
冬風は冬風としてさびしいと僕らの扉を鳴らすのですね
18
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石川順一
フォーマットすれば直るのかもしれない全ての記憶をなくす覚悟も
10
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コタロー
十二月街路樹たちが葉を落とし吐く息白きランナー一人
10
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コタロー
公園のベンチの側の野良猫はどこか素朴でどこか怖がり
12
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秋日好
来年は朱夏で攻めよう赤系の花苗集めたオーダー用紙
18
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石川順一
丘にある時計の様な明らかなローカル性を証明したい
12
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灰色猫
虫の音を引き継ぐ如くもがり笛山の眠りの子守歌となれ
14
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吉野 鮎
洞に吹く風茫茫に顯つ影の捨て去りし日のきみ艷めきて
13
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滝川昌之
冬の海静かに見ている人居れば静かな波があの日に寄せる
22
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コタロー
しとど降る雨の重さと灰色の空にこの町沈んでゆきぬ
12
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コタロー
コンビニの若き女性の店員のスマイルひとつ新聞と買ふ
13
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千映
早々に飛び出した芽の水仙も花咲くまでは長き辛抱
13
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へし切
吹く風にははそのもみぢ舞ひ散らふ暮れゆく秋は時雨れてわびし
24
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リクシアナ
日溜りで咳に疲れた身を癒す吹雪は去って熾火静かに
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リクシアナ
笹打ちの葱しらじらと鍋に冴え鰍蕩ける降雪の朝
24
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リクシアナ
千代結び解いて神籤を読み返す待ち人来たる古暦かな
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滝川昌之
空調のパネルの外気温は零度エンジンは嗚咽で始まる
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