藤久崇のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
適切な皺を湛えた微笑みで 麦酒の似合う 最愛のひと
35
もっと見る
詠み人知らず
逝くまえに目で会話した父さんと 同じかたちの指を見ている
40
もっと見る
詠み人知らず
思い出は意図して作るものじゃなく 過ぎ去ったとき そこにあるもの
40
もっと見る
詠み人知らず
雨靴でそろりと入る水溜まり 満足そうな あの子はわたし
65
もっと見る
詠み人知らず
葉桜は見向きもされず働いて 次の花弁を 育んでいる
28
もっと見る
詠み人知らず
人の死は散った家族を一堂に 集めるための 最後の仕事
29
もっと見る
詠み人知らず
お互いに静かな大人であるべきを 壊すだろうか 恋しさとやら
32
もっと見る
詠み人知らず
エレベータ昇る釦を連打して おばちゃんだよな 女子高生は
18
もっと見る
詠み人知らず
窓の向こう三人ほどの話し声 入眠までの 薄い幻聴
25
もっと見る
詠み人知らず
全国の主婦セレクトの初夢や 一富士二鷹 三億円
21
もっと見る
桐生賄
三人の 子のランドセル 被せカバー 手縫いで作りし 時もあったと
23
もっと見る
コーヤ
谷登りでこぼこ道も突き進みひるまず歩こう希望目がけて
19
もっと見る
万陽
東京の姉貴に送る小包に故郷の空気と匂いも添える
17
もっと見る
なかしぃ卿
初雪の泥濘の中ぺんぎんの歩むが如くこけず進まむ
9
もっと見る
夢士
列島の屋根に分けられ大寒波黄昏のなか家路を急ぐ
18
もっと見る
なかしぃ卿
国境の無き世の中は危うくてやすらぐところ常ならず春
6
もっと見る
なかしぃ卿
本落とし拾ふ手と手が觸れあへば引つ込める手と疾き鼓動と
8
もっと見る
コーヤ
出来ること 一生懸命 することで おのずと結果 巡って来るもの
20
もっと見る
只野ハル
昼夜逆転の父寝かさぬようにと思いつつ逆に起こされた
14
もっと見る
灰色猫
蝶々の収集趣味の人熱く語りつづけて羽化をはじめる
20
もっと見る
[1]
<<
314
|
315
|
316
|
317
|
318
|
319
|
320
|
321
|
322
|
323
|
324
>>
[369]