野々花のお気に入りの歌一覧
片井俊二
どこまでも畑につづく足跡は去りゆく夏の夕陽を追って
8
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大さん
ぽろぽろと 涙とともに 落ちていく 言の葉達が サヨナラを言う
12
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大さん
雨が止む さめた紅茶を 飲みながら 一人佇む あきらめの夏
6
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桐生賄
不器用なお嫁さんでも やる気だけ買って欲しいの お義母さんには
13
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詠み人知らず
立ち止まり戸惑いながら挨拶をする少年の初心な眼差し
17
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詠み人知らず
夕暮れは考えさせる僕たちに 清く死ねとか 明日はないとか
13
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へし切
敬老の歳に甘えはならぬとて我が背に張りし若葉のマーク
20
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詠み人知らず
上方の光る穴から蜘蛛の糸 群がる亡者 僕は要らない
6
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みなま
脱ぎ置きしパーカに猫の潜り込む九月はつかに宵口の風
9
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みなま
傷ついてだれにも知れずひっそりと曲がってしまった胡瓜をきざむ
12
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もり
時々は蜜ににまみれる蟻になり惚けたように愛語りたし
9
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本能寺
湘南のカーブミラーに映る海 夏の喧騒 夢のごとくに
16
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詠み人知らず
陽は痛く高架の陰を歩きつつ 土手に群れるは 赤い花たち
12
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小林道憲
いくばくの時の優しさ願いつつ かたくなまでの道を歩みき
8
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詠み人知らず
競争を悪事のように決めつける 弱者の甘え 強者の傲り
9
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桐生賄
いつもなら 人影見えぬ ふるさとも 先祖敬う 人で賑わい
11
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へし切
暗き夜もほのぼの光る窓明かり内に見ゆるは家族の笑顔
21
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詠み人知らず
雨音に叩かれながら傘の下せめて彼方が隣りにいれば
19
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己利善慮鬼
乗り慣れた電車の音を聴きながら一つ二つと過ぎる街灯
6
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恣翁
呼び声の 哀しく震へ響きたり 冥途の奥まで沁み透るがに
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