灰色猫のお気に入りの歌一覧
コーヤ
美しき調べ奏でる草かなに筆はしらせて吾も触れゆく
21
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夕星(ゆうずつ)
生温き秋の雨に濡らされて 透ける心はどこに向かはう
6
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ppm
煩わし毎日作る昼飯が解き放たれし二学期の朝
4
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野々花
夜顔の白き花咲く窓辺には夜のため息渦巻いている
15
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卯月
楽園は甘美な地獄 閉ざされてアダムとイヴになる日を懼る
4
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野々花
忘れてた食パン買いにコンビニへコーヒー買って飲みきれぬ距離
10
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なかしぃ卿
青竹の乱れ並びし嵐山心荒れにし思いのたけを
4
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リクシアナ
通り風色づき初めしななかまど片恋かさね秋をかぞえつ
28
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たけくらべ
七草の花の盛りを待ちながら秋までもたず逝く人のある
21
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絮谷新
西風の電線振るひ共鳴す珊瑚風鈴誘ふ白浪
18
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伏間かづき
誤魔化して塗れば塗るほど汚くて筆を置けない私は私
4
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詠み人知らず
夏と秋行き合ふ雲の浮かびゐる空から秋がしみ込みはじめり
11
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詠み人知らず
箱の中 座席坐つた人の群れ 一方向へ進め進めと
4
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野々花
また明日も猛暑になるとアナウンサーもうこれ以上脱げませんから・・・
13
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優器ルミネ
保険書の裏の二番に丸つけて少し大人になった気がした
7
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詠み人知らず
新涼に夏の名殘を惜しみては路地の紫陽花セピアに色變へ
13
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詠み人知らず
バスタブで大きく息をつく度に 動けぬ母に 謝っている
16
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野々花
なっちゃんと蚊取り線香たきながら夕陽を背負って草取りをする
13
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野々花
振り返る君の肩越し揺れるのは過ぎ行く季節の優しい匂い
16
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果禾緒
三十日の重み噛み締め少年を見る青柿の実の秋なれば
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