Cてふ太夫のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
乗り換えのホームに夜ごと現れる 鋭角の月 宇宙に貼りつく
21
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ことほ(言祝)
病床で愛していると言った夫笑って誤魔化す私がいた
17
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林林
柿熟す 今生きるものに幸あれと 日に輝きて 鳥つどい来る
11
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灰色猫
人間が 人間である おろかさに 優しいキスを ひとつ贈ろう
48
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大さん
溶けてゆく最初の雪の一片がこぼれぬように空を見上げた
15
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矢車菊
砂時計落ちゆく砂は少しずつ星のひかりに似てゆくみたい
14
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野々花
風少し連れて訪ねる花屋には秋の気配が優しく匂う
14
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大さん
面影をまだ追う我は空を見て真昼の月をそっと探した
12
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大さん
沈黙が怖くて僕は逃げ出した 沈黙だけは追ってきたけど・・
10
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恣翁
悴める我が魂よ 解き放て 林立したるマストの舫ひを
16
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へし切
乞ふれども命に限りのあるを知る生きたあかしを残し置くべし
20
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矢車菊
見えぬものをずっと信じていたいから瞳の奥の風を詠おう
8
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まぽりん
蚊遣り火の消えし軒端に小夜ふけて宿り初めたる秋の月かげ
23
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村上 喬
のみさしのラムネの瓶に残されたビー玉越しに海はひろがる
304
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詠み人知らず
香しき風に誘われ道ゆけば金木犀は月光に咲く
19
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秋日好
星空にぽっかり浮いたちょろちょろの暖炉のような優しいあかり
9
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大さん
ため息を隠して空を見上げては真昼の月に君を想った
17
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矢車菊
近づいてはまた遠ざかるこの気持ち花いちもんめ あなたがほしい
27
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まぽりん
梨木の鳥居くぐれば染井なる水汲むそばに萩の花咲く
27
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野々花
角がとれまあるくなった消しゴムの角を探せば行き着く昔
8
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