藤久崇のお気に入りの歌一覧
詠み人知らず
会えもせぬ人のことなど考えて 渡せぬそれを今年も買いに
13
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まあさ
コブシの木 陽を受け光るを 見ておれば 枝に冬芽を 見つけし朝
16
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吉野 鮎
着膨れてふくら雀が一列に囀る如く人らスマホに
5
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灰色猫
巨大なるわが肉体を軽々とストレッチャーに乗せる救急救命士
22
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灰色猫
あらかじめ母性に備わっているものなのか嫌な顔なく下の世話ありがたきかな
20
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灰色猫
お姫様だっこされたい願望が少しわかった全身麻痺の闘病
19
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灰色猫
伊吹山煙れる雪の只中に迷える羊は主を持たず
21
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万陽
日干しした 布団が放つ 太陽の匂いを胸に いっぱい吸い込む
19
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吉野 鮎
鼠色の空に風花舞ふ朝露天の湯船の湯けむりに沈む
6
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千映
薄っすらと積もりし雪を散歩する「あと何回?」と雪に問う吾
18
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ラベンダー
風舞う夜 漆黒の空 見上げれば 疾し雲走り 何処へか急ぐ
19
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沙久
離れゆく髪が言ったの「ほら、見える?未来が笑って手を振ってるよ」
16
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コーヤ
瓶にさす梅の蕾が開花して淡き色香で部屋浄化され
17
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まあさ
今日こそは 今夜こそはと 寒昴 夫の指先 彼方に瞬く
21
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夢士
今日もまたオレンジの空に富士の影ハンドルにぎり一人楽しむ
22
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只野ハル
どうかした?と訊かれたら別にか特にで済ませてしまいたい今は
21
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夢士
三日の月火星金星寒昴指さし拾う大空のなか
19
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虹と星
三日月の夜にかがやき尽きかける記憶が綴る星のあとがき
9
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灰色猫
怖いくらい覚えているよ仕草癖おでこの温度嘘つく唇
18
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灰色猫
如月の茜の空よ燃え上がれ負け犬ドックを炎上させよ
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